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【刀剣乱舞】懐 か れ た い【R18】

第20章 癒しの時間





一期side


お風呂を出て、弟達が眠っているであろう部屋に向かった。


泡の片付けで思いの外遅くなっちゃったな……主と弟達は大丈夫かな?

そんな不安を抱えながら部屋に着けば、静かに襖を開けた。
すると、ぐっすり眠っている弟の姿があった。


一期「まったく……ちゃんと布団を被らないと…風邪引くだろう……」


めくれた布団をかけ直しながら、眠っている弟達に向かって私は声をかけた。

そして、自分の布団に着こうと近付けば主が横たわって眠っていた……布団も被らずに。


一期「主…!?」


私は驚いて大きめの声が出そうになったが、皆が起きてしまうため何とか抑えた。

でも、どうして主が……
寝かしつけたまま眠ってしまったのかな?

私はそう思いながら主に布団をかけた。


一期「手足が冷たい…主、風邪ひきますよ…本当に」


私は、主の隣に座りそっと髪を撫でた。

規則正しい寝息、長い睫毛、可愛らしい顔立ち。
主をこんなにじっくりと見たのは…初めてかもしれない。

主なはずなのに、何だか妹を見ているような気分になるのはなぜだろう。
子供っぽい部分もあるけど、しっかりと皆を愛してくれる立派な主なんだね…キミがこの本丸の主になってくれて……弟たちも、他のみんなも毎日楽しそうだよ…?


一期「ありがとうございます…主殿。……ん?」


そういって再び髪を撫でていれば、主の目元に一筋の涙がこぼれているのに気付いた。


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