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【刀剣乱舞】懐 か れ た い【R18】

第16章 酔い潰れにはご注意





「お前は落ちこぼれなんだから」


「出来損ないが、どうして生きてるの?」


「気持ち悪いよ、近寄らないで」


「利用するのにちょうどいいよね」


私は夢を見ていた。
それは私の過去にあった出来事……その光景が鮮明に夢に描かれる。

すると、すぐに違う夢へと入れ替わる。


「お前はこうでもしないとわからないのか!」


振り上げられる手。
その手は私の身体や顔に振り下ろされる

私は、何も出来ない……ただ泣いてるだけ
助けなんて……どこにもない。



?「…る…じ……!!」


どこか遠くから誰かが呼んでいる。
その声に、だんだんと意識が戻っていく


?「あ…るじ!!主ってば!」


『はっ……!』


私を呼ぶ声にぱっと目を覚ました。
するとそこには心配そうに涙ぐむ清光の姿があった。


『き、よみつ?』


加州「主…!なんか魘されてたから心配したよ…ねぇ、大丈夫なの?」


『え、あ、うん……大丈夫…!って、私…いつの間に部屋に?』


辺りを見渡せば、いつの間にか部屋に移動していることに気付いた。


加州「広間で寝ちゃってたから俺が部屋まで連れてきたんだ」


『清光が?なんかごめん…ありがとね?』


加州「うん、平気。主なんか嫌な夢でも見てたの?汗凄いけど……」


『あ、うん……ちょっとね?』


加州「そっか……なら起こしてよかった。あ、これ使って?」


そう言って、清光はタオルを差し出してくれた。


『あ…、ありがとう…』


タオルを受け取れば自分の濡れた身体を拭き取る。
私は何だか夢の後味が悪過ぎて気分が優れなかった。


加州「あ、水でも持ってくるからちょっとだけ待ってて?」


『え?あ……待って…!』


清光が立ち上がれば、咄嗟にその腕を掴むなまえ。


加州「!……主?」


その行為に少し驚いている清光。


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