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私ヒーローじゃないんですが【ワンパンマン】

第6章 第5話


「みんなお疲れ様〜」
B国警察庁の中にある討伐課本部に帰ってきた私たちは次の指令があるまで自由時間ということで解散した。基本討伐課のメンバーはここで寝泊まりしており、他のメンバーは自室を持っていてみんな速攻で自室にこもってしまった。 カトレアは相変わらずウィアについてってるしやる事もないし、しばらく寝てようかと仮眠室に向かう。
「あ、シオンさん!」
向かいからやってくるスーツを着たおじさんは確か調査課の奴だったか。なにやら慌てた様子で走ってくる。
ちなみに説明し忘れたが国家安全保障部はいくつもの課に分かれており、討伐課の他にも怪人の情報を集める調査課や倒した怪人を研究する怪人研究課など、様々な課がある。
「また、怪人が複数出現しまして……ハァハァ」
「あー了解。場所は?」
「C町です。ささっ、早く行きましょう!」
少しふらつきながらも飛行場の方へ案内してくれる。わざわざ私を探すくらいなのだからきっと強いのだろう。気を引き締めて彼の後ろをついていく。
「そういえば武器開発課から、頼まれていた物が出来たからテストしてほしいと」
「なら丁度いい。ヘリに積んでもらっていいかな」
「すでに積んでありますので」
「お、ありがとうね」
外に出ると大きめの黒いヘリが待機していた。乗り込むとすぐにプロペラが回り出し、地面が離れていく。
完全に警察庁が見えなくなり、私はさっそく積まれていた新開発の武器に手を伸ばす。1つは丸太のように太い円形の筒になっている金属の塊だった。側面に取っ手が小さく何個か付いており、ほぼ私と同じくらいの大きさ。付属されていた説明書には『シオン専用冷却砲』と書かれており、使い方が事細かに記されていた。
説明書を読んでいると何かが足に当たった。それはまるで犬のようなロボットで、口に冊子を咥えていた。膝に飛び乗り冊子を差し出す。
表紙に『シオン専用左腕用アーム・ポチ』と書いてあるその冊子には、「偵察もできる変形型アーム、使用時は腕を軽く振るだけでOK」と書かれている。試しに袖を引きちぎり腕を軽く振ると犬……いや、ポチは変形して腕に装着される。思っていたよりも違和感もなく、グーパーしても普通に動いている。
「間も無くC町に着きます」
パイロットが気を利かせて声をかけてくれる。窓を見ると煙が上がり建物がいくつか破壊されていた。
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