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私は吉原のお姫様【R18】

第3章 いつもの昼、いつもの夜


誰もいない家へ帰宅すると、すぐにブレザーをハンガーにかけて今日の復習をする。


生徒会長は学費免除されてる分、その辺は頑張らなければ剥奪されるのだ。


カリカリとシャーペンがノートを走ること2時間。


ボーン、ボーンとPM6:00を告げる鐘が鳴る。


「ふぅ、準備するかぁ〜〜」


私は大きく伸びをして、机から離れた。




それから長い髪の毛を結って、セーラー服に着替える。

セーラー服と言っても腕を上げれば
すぐにお腹は見えるし、スカートは
ミニスカと言う格好である。

それから薄めに化粧をして、おにぎりを頬張った。


「19時まで32分。余裕だね」


私は再度、玄関を飛び出していった。



学校とは別方向へと歩き、電車で数駅のところで降りる。


少し歩いたらいつもの街「吉原」だ。


19時まで後12分。時間的にはぴったりだろう。


今日もネオンが目に眩しいこの街は
艶やかな女や渋い男がたくさんいる。


「優里ちゃ〜〜ん!!」


不意に名前を呼ばれ、後ろを振り向く。


「あっ、由羅さん!(ゆら)」


由羅さんとは、ここらで働く遊女で、
紺色の着物に真っ赤な紅を引いた唇が妙に色っぽい。


「今日もお仕事かしら〜?」


「はい、こうでもしなきゃ暮らしていけないので」


これは本当のこと。
両親がいない捨て子の私は小さい頃から1人暮らしなのだ。

ちなみに援交は小学3年からやってる。


「もうすぐ19時ね。上手い人と当たるよう願うわ」


「私も願ってますよ、由羅さん」


私たちはお互いの健闘を祈り、別れる。

腕時計で確認をすると、もうすぐで19時だ。


一応私の営業⁇は19時からで、予約は一切取っていない。


カチッと時計の針が鳴ると、足音が聞こえ来た。


段々と近くなる。そしてすぐ側まで。


「いたっ!優里ちゃ〜〜んっ!」


少し奥に見えたスーツの男の人。
どうやら彼が今日のお相手のようだ。

私が彼の方に近づこうとした時、
いきなり後ろから抱きしめられた。


「はわっ!!え、なに⁉︎」


変な声を出して、驚いていると肩ごしに顔が見えた。


「今日は俺ね?じゃ、行くよ〜。
『吉原のお姫様』?」


そのまま私は半端強引にホテルへと連れ込まれた。

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