第7章 ナルト―――はたけカカシ
カカシside
え、ちょっと待って、今何が起こったわけ……?
店から出ていくみずきの背中を目で追って考える
俺がこのくの一たちと話してたら、みずきが袖をつかんできて……
え?これって…自惚れても良いのかな?
みずきは嫉妬してくれた、んだよね?
「へぇ、あのみずきが…」
「もう決まりだろ、カカシ」
アスマたちがニヤニヤと俺を見てくる
こいつらも、俺と同じことを思ってるってことは―――
……ヤバイ、顔がにやける
「え?何??」
くの一たちは何のことかわかっていないようだが教える義理はない
「カカシ!ちょい待ち!」
「何?」
早く行きたいんだけど、という視線をアンコに向ければ、今さっきみずきが置いていったお金を差し出してきた
「これ、返してきな。いいモノ見せてもらったし」
皆が優しく笑っている中それを受けとると、俺は店を出た
まったく………みずきは皆に好かれる体質なのかな…?
みずきは人見知りだが、本当は皆を惹き付ける魅力を持っている
「……まぁ、それはそれでモテちゃうから困るんだけどね」
みずきの元を目指して走りながら苦笑した
「なーにしてるの?こんなところで」
『ひゃうっ!』
座り込んでいるみずきの耳元で呟けば、みずきは可愛い声を出した
『っカカシさん!どうしてここに!?』
「んー?みずきは悩んでたり考え事するときは火影岩によく来てたでしょ?」
『……よく知ってますね』
「そりゃー好きだからね」
そう言うとボッと赤くなるみずきの顔
「それと、答え聞かせてほしいな」
『え、と……それは……』
「ゆっくりでいいよ」
そう言うとみずきは小さく深呼吸をして俺を見た