第7章 ナルト―――はたけカカシ
カカシside
みずきが財布を持っていなかったため、俺たち男が先に店に行って待っていることになった
「で?何があったんだ?今日のお前、らしくなかったぞ」
「みずきに告白でもしたみてぇだったな」
「したよ、告白」
「へぇ………―――ってハァ!?」
「……言い出したのそっちでしょーよ……」
目を剥いている二人をため息をつきながら横目でみる
「でも、ま、フラれたようなものだけど……」
「本気か?頭打ったりしてねぇよな?」
「うるさいよ、ヒゲ」
「ヒゲって言うな」
それから嵐のように問い詰められ、俺はそれを適当に流していく
そんなことをしているうちにみずきたちが来てまだ夕方だというのに飲み会が始まった
「そういえば、そろそろ中忍試験だな」
ゲンマがそう口を開いた
紅やアスマもその話題で盛り上がり始める
だが、俺は聞いているだけで何も言わなかった
みずきもちびちびと酒を飲んでいるだけだ
俺とみずきは隣同士に座っているのにも関わらず、少し距離が遠い
ふとみずきを見ると視線が交わり、次の瞬間バッと逸らされる
(あ~あ、こりゃ嫌われちゃったかな~)
俺はバレない程度にため息をつき、中忍試験の話題に口を開いた