第7章 ナルト―――はたけカカシ
みずきside
店までは男女で別れていくことになり、私はお金を持っていなかったため、一度家に戻ることになった
「で?カカシと何があったの?」
紅さんにそう聞かれて、肩がはねる
『………実は――――』
「へぇ……やっと気づいたわけね」
「やっとカカシも意識してもらえたってことなのね」
すべてを話して、二人の様子に私はため息をついた
『…………やっぱり、お二人も気づいていらしたんですね』
「当たり前よ。気付かないみずきがおかしいの」
『うっ……』
グサリと痛いところを突かれて私は言葉に詰まる
「それで、みずきはどうするの?」
『……わかりません……。好きっていう気持ちがよく、わからなくて……』
「……好き、か……。そうねぇ……」
「カカシが他の女と仲良くしてたら嫌、とか。あとは、他の女を見てほしくない、とか思ったら、好きってことなんじゃない?」
『……』
カカシさんが他の女性と………
「どう?嫌?」
『………わかりません』
「ま!急がなくてもアイツは待ってくれるでしょ」
『カカシさんはそう言ってくれましたけど……』
やっぱり、待たせるのは申し訳ない……
それに、カカシさんの優しさに甘えてしまいそうで……
「とりあえず、店に行きましょうか」
『はい』
店につくまで紅さんとアンコさんは何かを話していたが、私の耳には入ってこなかった