第7章 ナルト―――はたけカカシ
カカシside
はぁ………ついに言ってしまった………
泣きそうになるみずきの顔が頭から離れない
危うくフラれるところだったし……いや、ほとんどフラれたようなものか………
イチャイチャパラダイスを読むフリをして、みずきのことを考える
「カーカーシーせーんーせー!!!」
「!……んー、何だ?お前たち。雑草抜きは終わったのか?」
下でナルトが大声で俺を呼ぶ
なかなか反応しなかったのか、サクラとサスケも不思議そうに俺を見ていた
「それじゃあ、今日の任務は終わり。解散ってことで」
「えー!もう終わり!?」
「終わりだ。じゃ、俺は報告書かかなきゃならんから――ドロン」
ナルトたちの前から消え、報告書を書き終えた俺は待機所に向かった
あの日から数日経つが、何となくみずきと顔を合わせにくく、みずきにも避けられている気がする
だが、このままではダメだ
俺は待機所の扉を開けた
すると、俺に気づいていたのか既に腰をあげているみずきを始め、アスマや紅、ゲンマやアンコたちがいた
「あら、カカシ」
「アスマも紅も早いね。もう終わったの?」
「とっくにな。お前のとこは今上がりか?」
「ああ……」
俺は逃げようとするみずきを目で追う
それに気づいた紅たちは黙って見ていた
「みずき」
そう呼んでみずきの手を掴む
『……っ!!』
「あの日から、俺のこと避けてるでしょ?」
『……避けて……ません……っ』
「嘘でしょ。避けてないって言うなら俺の目を見て言って」
『………っ』
みずきはふるふると首を横に振る
少し手に力をいれるとみずきが怯えるように震えた
「ちょっと、待ちなさいよ、カカシ」
アンコにみずきから引き剥がされて俺はそっぽを向いた
「まぁ、何だ。今から飯でも食いにいくか」
ゲンマが俺を見て呆れながらそう言った