第7章 ナルト―――はたけカカシ
「みずきがその目をする時は折れないんだよねぇ……」
そう困ったように笑うカカシさんは私の頬に手を添えた
「でも、みずきが心配なんだよ……」
『大丈夫ですよ。私はカカシさんには劣りますが、力はあると思ってます』
「そういうことじゃあないの」
『……?』
「みずきが好きだから」
『私もカカシさんのこと好き―――
「そうじゃなくて、結婚したいってこと」
――――…………っええっ!?』
ゴンッ
『――~~~っ!!』
私は驚いて壁に頭を打ってしまい痛みでその場に踞った
「だいじょーぶ?」
カカシさんが顔を覗き込んでくるが、私は目をそらした
『私……結婚とか…そういう気持ち………わからなくて……』
カカシさんに申し訳なくて目が熱くなってくる
すると、カカシさんに抱き締められた
「泣かないで、わかってるから。
ま、それに俺はみずきが好きっていう気持ちを理解するまで待ってるから、ね?」
『カカシさんは……今までずっと……』
「ん~?ま、暗部時代からずっと好きだったよ」
『………すみません………私……』
「だーから、みずきを待つって言ってるでしょ?
俺のことは気にしなーいの」
カカシさんはそう言って私の頭を撫でると、行ってしまった
家に帰って布団に入ると、今までのカカシさんの私に対する態度を思い返すと、確かに他の人とは違っていた
そこでまた、カカシさんに対して罪悪感が生まれる
私は今まで、カカシさんを先輩として、忍びとして憧れ、好きだった
その軽い気持ちはカカシさんを知らないうちに傷つけてしまっていたのかもしれない
人生で初めての告白、そして、その相手がカカシさんということに私はどうしたらいいのかわからなくなった