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色々短編集!

第7章 ナルト―――はたけカカシ


ゲンマside


任務の後、ライドウと偶然会い他愛のない話をしていると女の声が聞こえてきた
いつもなら気にせずに通りすぎるのだが、何故か妙に引っ掛かりライドウと顔を見合わせ近づく

建物の影から声のする方を見ていると、何人かのくの一が、最近上忍になりあのカカシが想いを寄せているみずきを囲んでいた

その状況を見て何となく何が起こっているのかを察した

『思う存分殴ってください』

そのみずきの言葉に耳を疑う
女たちもその言葉に驚いたようで

「自分が何を言ってるかわかってるの?」

と言った

『私には心当たりがありませんが……気の済むまでどうぞ』

真顔でそう言ったみずきを女たちは逃げられないように固め、一人が前に立ち、拳を振り上げる

流石にまずいと思い、瞬身でみずきの前に立つ女の腕を掴む


「ったく、何してんだ?お前ら」


そう言って、女たちの背後に視線を向けると、驚いているのか、みずきはぽかんとしたまま動かなかった


「ゲンマさん……ライドウさんまで……!?」

後ろから遅れて出てきたライドウを含め、俺たちを見て逃げ腰になる女たち

「こんなことしたらカカシが何するか………」

ライドウのその言葉に女たちはハッとして、顔が青ざめていく

『あの………』

「「「!!」」」

みずきが口を開くと、女たちは我先にと逃げていった



『…………え………?』



戸惑っているみずきと俺たちの視線が交わる

「………まぁ、取り敢えず、怪我がなくて良かったよ」

『……あ、ありがとうございました』

「気にするな」

『えっ………と、ゲンマ……さんと、ライドウ……さん…?』

「おう」

まだ、全員の名前を覚えていないのか不安げに名前を呼ばれる

『私……何かあの方たちの気に障る事をしてしまっているんでしょうか……?』

その問いに俺とライドウは顔を見合わせた

「それは……」

カカシがみずきの事が好きだからと言うわけにはいかない
となれば、どうやって説明するか……

そう考えるが、言葉が思い浮かばない


二人とも黙ったままでいた時


「そこで何してるの?みずき」

間延びした、でも少し怒気を含んだ声がした

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