• テキストサイズ

色々短編集!

第7章 ナルト―――はたけカカシ


みずきside


一度家に戻って荷物をまとめた
上忍としての任務はこれで2回目
それもカカシさんと同じということで嬉しさもあるが、足を引っ張ってしまわないかという不安の方が大きい

私は不安を振り払うためにも待機所に向かった



『……っ!』

待機所の前で止まると中に何人かの気配がある
今日は任務があまりない日なのだろうか、私は扉を開けるのを戸惑った

が、中に入らないわけにもいかずに私は扉を開けた
すると、一斉に上忍たちの視線を浴び、体を引きそうになるが口を開いた

『あ、の……今日から上忍として……任務につくことに…なりました。みずきです。
……よろしくお願いします…!』

そう言って一礼する
少し言葉に詰まったが、最後まで言い切れた
達成感に包まれながら顔を上げた次の瞬間まるで地獄のように感じた

「歳はいくつだ!?」
「つか、かわいーな!」
「彼氏とかいんのか!?」

男性の上忍の方々が一斉に何かを言ったため理解が追い付かない
それに、初対面の人に囲まれて、私は嫌な汗が出てくる

『………あ……』


ムリッ!


そう思い、ここから逃げようと振り返った瞬間私は何かにぶつかった

『わぶっ!』

「こーら、あんまり問い詰めないでよ。お前ら」

聞こえたのは懐かしくて、でも今一番聞きたかった声

『カカシさん!』

見上げて名前を呼ぶと昔より少し表情が柔らかくなったカカシさんがそこにいた

「何だカカシ。知り合いか?」

「暗部時代の後輩」

カカシさんはそう言うと私をぎゅっと抱き締めた
私も安心してそれに身を任せる

「みずき………」

すり、と首元に顔を寄せてくるカカシさんは猫のようで

『カカシさん………っ。ふふっ、くすぐったいです……っ』

そう言うとさらに、抱き締める力が強くなりカカシさんの唇がマスク越しに私の首を掠める

『カカシっ………さんっ』

くすぐったさに身を捩ると不意にカカシさんが私の首元から顔を離して、私を見つめてきた

『……?』

首を傾げてカカシさんを見るとゆっくりと顔が近づいてくる

とその時


バシンッ


ものすごい音がしてカカシさんが踞った


/ 79ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp