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色々短編集!

第7章 ナルト―――はたけカカシ


みずきside


『――報告は以上です』

「うむ。ご苦労」

上忍になっての初任務を終え、報告をした

一人だったため、淡々とこなすことができた

任務は火の国の外れにある集落を襲っている抜け忍と思われる忍の討伐

初めは何人かの集団だったようだが、リーダーが信頼に値する者ではなかったようで、その集落に残っている抜け人はそのリーダーだけだった


敵が多数の場合、部隊を構成して向かうのが定石だが、今回は火影様にお願いして一人にしてもらった

まぁ、最終的に敵は一人だったから、結果オーライという感じだ


「次からは部隊を組めそうかの?」

『………それが……わからないんです……。
私は暗部でもあまり部隊を組まない方でしたから……。
暗部の方々ならまだしも……上忍の方々と一緒となると旨く連携がとれるかどうか……』

「………うーむ……。みずきは人見知りが激しい方じゃからのォ」

『すみません……』

「いや、責めとるわけではない」

火影様はそう言って1度私から視線を逸らしもう一度私を見た

「……」

『火影様?』

「そうじゃの……カカシと組むというのはどうじゃ?」

『カカシさん……ですか』

懐かしい名前に一瞬顔が緩むが、すぐに思い直す

「嫌かの?」

『いえ。むしろ嬉しいくらいです。
でも、カカシさんは私と組むのは嫌ではないでしょうか……?』

そう言うと火影様は深くため息をついた

『……?』

「その心配は無用じゃ。とにかく次の任務、Sランクの任務についてもらう。
隊長はカカシだ。準備をしたら待機所にいるように」

『御意』

私は瞬身の術でその場から消えた





火影side


「みずきと組むのが嫌、か……」

寧ろ逆なのだがの……

アスマから聞いていたが、まさかここまで鈍感だとは……

しかし、元々あった人見知りが幼い頃から暗部にいたせいでさらにそれが酷くなってしまったのは否定できない


「カカシがいることで、何か変わればいいんじゃが………」

その呟きは思いの外執務室に大きく響いた

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