第7章 ナルト―――はたけカカシ
カカシside
「え!?みずきが上忍!?」
待機所でソファに座ったところで紅とアスマにそう言われ、立ち上がる
「ええ。カカシが波の国に行ってる間にね」
「みずきは今どこ?」
「Aランク任務だ。つっても、あと数日で帰ってくるだろ」
「あと数日って……あと数日もあるじゃないの……」
ソファにどさっと座り込むと紅がため息をついた
「我慢しなさい。みずきはあなたの代わりなのよ?」
「代わり…?」
「写輪眼のカカシと同等の力を持ってるのはあいつしかいないだろ?」
「あー、なるほど。俺がナルトたちを持つことになったからか」
「そうなるな」
みずきは俺が暗部に入る前から暗部にいたエリートだ
だが、幼い頃から暗部で暗殺任務などをこなしているうちに元々あった人見知りに拍車がかかり、自分が好かれていることに気づいていない
俺も周りが引くくらいにみずきにアタックしているが、みずきは恋愛に疎い
疎いというレベルではないほどに……
「はぁ……ほんと嫌になるよね……あの鈍感さは」
そう呟くと二人が盛大にため息をついた
「あんた、女々しいわよカカシ」
「写輪眼のカカシもみずきの前じゃただの男ってわけだな!」
「……うるさい……」
紅とアスマに笑われて俺は顔を逸らした
それでもまたみずきに会えると思うと嬉しくて仕方がない
………早く会いたいな……
「あーはいはい」
声に出ていたようでアスマが煙を出しながら苦笑した