第6章 ワンピース―――ロロノア・ゾロ
『これ……変じゃないですか……?』
「大丈夫。凄く似合ってるわ」
ふふふ、と楽しそうに笑うロビンさんだが、こんなにヒラヒラした服は来たことがなくて私は戸惑うばかり
ロビンさんに背中を押されて甲板に出ると、3本の刀を手入れしているゾロがこちらを見た
「………っ///」
「どう?似合うでしょ?」
「……あぁ………似合ってる……」
『あ、ありがとう………//』
すると、ぽんと背中を押されて足が出る
「まだご飯までには少し時間があるわ。一緒にいたら?」
『は、はいっ』
私はゾロの方に歩いていく
刀を手入れを続けているゾロの隣に座ると、二人の間に沈黙が流れた
『……あ、あのっ』
その沈黙を破った私だったが、恥ずかしくてなかなか言えない
「……何だ?」
『えっ………と……』
ゾロは手入れをしている手を止めて私を見ている
『私を、連れ出してくれて本当にありがとう』
「何だ、そんなことか」
『そんなことって……!』
「別に礼を言われるようなことはしてねェ。
俺がお前を連れていきたかったから、連れてきたまでだ」
そう言ったゾロは私の頭をぎこちなく撫でる
と、その時
「おいコラ!!クソマリモ!!みずきちゃんに手ェ出してんじゃねェぞ!!」
甲板に出てきたサンジさんがゾロを指差す
『っ!サンジさん!///』
私は見られていたのかと赤面していると
「るっせェ!ぐる眉コック!!」
ゾロがそう言い返した
『ぐ、ぐる眉コック……?』
確かに、と思ってしまった
サンジさん、ごめんなさい………
言い合いを始めてしまう二人を少しの間眺めていたが、ふと思い返す
食事を作ってくれていたはずのサンジさんが出てきたということは私たちを呼びに来てくれたのではないか?
『ゾロ……』
きゅっ、とゾロの服を握ると、ゾロがこちらを向く
『みんな待ってるよ?』
顔を覗き込むとゾロは顔をそらす
『……ゾロ?』
「な、何でもねェッ!!」
『……?』
ゾロは私の手を引くと階段を上がっていく
目を見開くサンジさんの脇を通り中に入ると、皆が私とゾロを見る
その視線の先を追いかけると
『っ!///』
私はバッと手を離すと、ゾロに睨まれる
そ、そんなに睨まなくても……