第3章 七つの大罪―――ゴウセル
人気の少ないところまで来て足を止める
『ごめんなさいっ………ギルサンダーさん……ハウザーさん……っ』
私は早くに金剛になり、ギルサンダーかんたちと仲が良いため、女聖騎士たちに嫌がらせをされていた
『……苦しいっ……』
嫌がらせをされるのも……
ギルサンダーさんたちに言えないのも……
苦しいよ………
私はその場に座り込み、静かに泣いた
日が暮れ、私は立ち上がった
目が痛い……
目の下を触るとヒリヒリとした
『………そうだ……』
今日はあの人たちの所へ行かなければならない日
私は重い足を動かして指定されていた場所へ向かった
「遅いわよ。何やってたの?」
『……少し、体調が悪くて……』
「……」
目の前の女の人達は私の顔を見て口角を上げた
「まぁ、そんなことはどうだっていいんだけどね。
今日はまず何をしてもらおうかしら?」
「今日ムカつくことあったのよね~」
『!!』
「取り敢えず、殴られてくれない?」
『………わかり……ました……』
私は相手の魔力で動きを縛られて壁に縫い付けられた
女たちがニヤニヤと笑いながら私に向かって拳を振り上げた
その時
「何をしている?」
まるでロボットのように抑揚のない声が私たちの頭上からした