第1章 入学式
私たちは自分たちのクラスに着いて
出席名簿順に椅子に座った
その直後に担任だと
思われる女の人が入ってきた
その女の人は口を開いた
「みなさん初めまして、そして入学おめでとうございます」
先生からの入学の祝の言葉をもらったわたしたちは
みんなでお礼を言った
「私はみなさんの担任をします 朝倉美和子です。よろしくお願いします」
やっぱりこの人が担任だった
綺麗な人だなと浸っていると、担任が話した
「それでなんだけれど、今日は早速教科書など持って帰ってください」
そうだった…
教科書とか持って帰らなければなかった。
どうしようと悩んでいると、
隣の子が袋を貸してくれた
「これ、使ってください」
「あ、ありがとう」
私は微笑んでお礼をする
隣の子は顔を真っ赤にして
俯いてしまった
これで、なんとか持って帰れるわ
そう思ってわたしは麻美と一緒に
教科書などを取りに行くのだった
「あらあら、璃愛さん 」
「え、なに?」
麻美の変な問いかけにわたしは
疑問を感じた
「璃愛って、袋とか持ってくる人だっけ」
あはは…
ごもっともです
私は小学生 中学生って入学式のとき
袋など持ってきたことあまりないです
「これ、隣の子が貸してくれたの」
「ふぅーん」
麻美がにやにやしてこっちを見てくる
これは、たぶん変な質問してくる意味ですね
「もしかして、その隣の子璃愛のこと好きになったりして!?」
はいきました。
麻美さんの口癖
いつもなにかと私のこと好きになったとか
言ってくる
「はぁ、麻美、それないよ?」
「そうかな〜」
口をとんがらせる麻美さん
かわいいです
クールなのにこのギャップが
意外と良くて実は麻美もモテる
本人は気付いてないけど
「はいはい、この話は終わり麻美」
「はーい…」
私と麻美は教科書を袋に入れ始めた
教科書を入れている時もぶーぶー言う麻美を
少し黙らせて教科書を入れる作業に取りかかりました