• テキストサイズ

【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第3章  危険海域





「何とかしねェとまた波が来るぜッ。
おい、おまえコレの治し方知らねぇか?」

「はぁ?知るわけ・・ない。
えっ?えっ?えーーーーーーーっ?!」

女将校を見て、辺りをキョロキョロする赤髪。

「だって白ひげ、いねぇって言ったじゃねぇかッ!
俺は鷹の目と決闘までしたんだッ!!
なのにあの時知らねぇ、いねぇって言ったのは白ひげだろッッ!!」

「グラララ、あん時は居なかったんだよぉ。
まぁ、居たとしてもハナッタレ小僧には教えなかったがなぁ。
ほら、もたもたしてっと次が来やがった。
あの時は直ぐに気を失ったが、今回はそれを待ってたらモビーが大破しちまうなぁ」

そう言って立ち上がるオヤジは、再び薙刀を構えた。
水飛沫を甲板に降らせる。

濡れた身体で、もし次が来たら避けられねぇ。

「おいおいッッ!!
と、取りあえず落とす!」

女将校を抱きしめたと思った瞬間、ガクッと倒れた女は意識を失った。

「はーぁ、ヤバかった」

「グラララ・・、それ意外に方法はなかったのかよ」

「・・・無い。キスするわけにはいかないしな」

「・・グララ、そりゃ俺が許さねぇさ」

「お、オヤジ・・・
どういう事だい?もしかして、コイツは・・・」

赤髪の腕に眠る女将校。
その寝顔には見覚えがあった。
だが、どうしても計算が合わない。

別れてから13年、それなりに歳を取っている筈なのに目の前にいるこの女はあの時と大差ない容姿。

「さぁ、部屋で寝かせてやれッ。
可愛い娘がやっと帰って来たんだ」

オヤジの言葉で確信する。
オヤジが娘と呼ぶのはこの世で唯、1人。

ミホークが連れて来ただけだ。




/ 179ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp