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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第22章 麦わらの一味





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怒涛の様な朝食が終わり、片付けも終わった。
いつもなら甲板で読書をしているロビンや日光浴中のナミにお茶を出すタイミング。

だが、今日は甲板には一人っ子1人いねぇ。
あれほど騒がしかった船がシーンと静まり返っていた。

俺は手持ち無沙汰に煙草に火を点けた。
紫煙が上がる中、ボンヤリと海を眺める。

頭を統べるのは今朝の出来事。
の問い掛け。

俺だったら・・
答えは決まってるはずなのに心のどこかで躊躇する。

こんな事考えたくもねぇ。

俺は頭を振り、キッチンに戻るため振り返った。

「!!?」

『答え出た?』

流石、元海軍将校。
気配1つなく俺の真後ろに立っていた。

「・・あぁ、出たよちゃん」

そう言うとニッコリ笑ってくれた。
初めて出会った時と変わらない笑顔のはずなのにどこか違和感を感じてしまう。

『じゃ、サンジの夢は何?』

ルフィと同じ質問。

「オードブルーを見つける事さ」

幼い頃からの夢。
笑われても詰られても変わらなかった夢。

『オードブルー・・
そのために仲間の命を引き換えにしても行きたい?』

「・・どうだろうな・・
だが、もしラフテルにあるとするなら行くよ。
ルフィの進むべき道だと思ってるからさ」

『サンジが愛する人を失ってでも?』

そうくるか・・
なかなか意地悪な質問だな。

だが、俺はちゃんと答える。
俺のためにものためにも。

「守る」

『・・ありがとう』

そう言うとは静かに甲板を後にした。
この問いに何の意味があるのか察しはついている。

だが、だからこそには仲間が必要だと俺は思っていた。



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