第6章 【R18】オルファクトフィリア(十四松)
「あれぇ?夢花ちゃんどこ行くの?」
玄関で靴を履いていたら背後から十四松くんの声がして私は振り向いた。
十四松くんの隣にはカラ松くんの姿も。
「うん、ちょっと友達と遊びに」
「そっかー!あんね、俺らもいまから一緒にパチンコ行くんだ!」
十四松くんはにこっと満面の笑みを浮かべる。
ああ…かわいい…なんだこのかわいい生き物は…天使か…。
そんな思考に毒されにやついていると急にカラ松くんが私の前に出て、顎を持ち上げた。
これはもしかしなくても顎クイというやつ…?
「同じ時に同じ場所で巡り合う、そうこれはまさに運命(ディスティニー)
俺達と共に箱庭から抜け出し広い世界へと…「だから夢花ちゃんも一緒に途中まで行こ!」……えっ」
まだカラ松くんは喋っている途中だったが十四松くんが私達の間に割って入った為に強制終了。
カラ松くんは結局何を言いたかったんだろう…?