第6章 【R18】オルファクトフィリア(十四松)
チョロ松くんは額に青筋を浮かべ、2人に叫ぶ。
「自意識ライジングでもなんでも、いつまでも夢花ちゃんに家のこと任せきりで迷惑かける訳いかないだろ!」
「えっ、俺達夢花に迷惑かけたりした?」
おそ松くんはチョロ松くんを無視して私に話しかけてきた。
私は思い当たる節がないか少し考える。
「んー、特にないかな?」
「だよなー!俺達迷惑なんてかけてないって!なぁトド松」
「うんうん、夢花ちゃんが家のことやってくれるのは好意からだし
僕達が無理強いした訳じゃないもんねー」
私をダシに、2人はこの家族会議を止めさせる気らしい。
きっと2人ともよっぽどのことがない限り家事をしたくないんだろうな。
私と他3人は黙って行く先をただ見つめていた。
するとチョロ松くんは静かに告げた。
「いいの?このままずっと夢花ちゃんの料理食べ続けることになっても」
「えっ」
…なんでここで私の料理の話!?
しかも『食べれなくなっても』じゃなくて『食べ続けることになっても』
って、今まで我慢して食べてましたーみたいな言い方はなに!?
確かに不味いけど…!
5人は顔を見合わせる。
たまにチラチラと私の顔を伺わないで欲しい。
「……役割分担、するか」
「「「「…さんせーい」」」」
…納得いかない…。