第6章 【R18】オルファクトフィリア(十四松)
朝、いつも通りの時間に起きて顔を洗い朝食を作り、六つ子を起こす。
この家に住まわせてもらってから一週間が経とうとしている。
そろそろこの生活にも慣れてきそうだ。
ひとつだけ気がかりなのは昨日用意したはずの履歴書が無くなっていたことくらいだ。
どこにやったんだろう…。
考えていると、スマホのライトが光ってLIENの通知音が鳴った。
しばらく聞いてなかった音だ。
あの日以来、仲の良かった人達のほとんどは連絡をしてこなくなった。
当たり前だ、もう同級生でも部活の先輩後輩でもない。
私はあの人たちの”学校の友達“から”赤の他人“になった。
それでも、そうじゃないお人好しな人もいる。
私が言えたことじゃないけどね。
トークを開いてそこから送り主の名前を確認する。
ミユからだった。
メッセージも一緒に確認したら 今週の日曜日3人で遊ばない? とのことだった。
日曜日…つまり2日後だ。
私は少し迷って いいよ と返事を出した。