第13章 世界会議
そう、私達の故郷は天竜人に消された
正確には天竜人が海軍に命じたのだ
私達の故郷にバスターコールをかけろ…と
「わかってるさ。それくらい…でも、なんで決行を早めたんだ?」
「ああ、それはね、私のお気に入りの国をイムが消そうとしてたからかな」
「…イムは歴史より消すべき灯を消すという役目があるんだったか」
「そうよ。」
「今回は誰を消そうとしてたんだ?」
「アラバスタ王国の王または王女のどちらか。さすがにどちらかまで読む事はできなかったわ」
「ああ、なるほど。姉貴は今のネフェルタリ家のこと気に入ってたもんな」
「そうよ。ビビ王女は美人だし、コブラ王は賢いわ。
今消すのは勿体無いもの」
ビビ王女は美人って理由だけじゃないけどね
「にしても、早めるなら早く言っといてくれ…」
「忘れてたわ、ごめんなさい」
私がそう言うとシュウはため息をついていた
「これで、また懸賞金が上がるのかしら」
「というか、何で姉貴達は巫女なのに懸賞金掛けられてるんだよ」
「ああ、何でって…五老星がそう言ったからよ」
「え、何したんだよ」
「五老星は天竜人より上の権限を持つ私達を配下に置くか、消したかったんでしょ。だから、私達の故郷にもバスターコールをかけたのよ」
「そういう事か…なら、五老星が消えた今、懸賞金は無くなるんじゃ…」
「消したからこそ懸賞金が上がるのよ。海軍からすれば私は逆賊じゃない」
「確かにそうなるか…」
「ま、いいのよ。賞金首になるくらい何ともないもの。」
「ルフィ達は大丈夫なのかよ。」
「ルフィ達は強いもの。それに、白ひげや革命軍も強いしね」
「仮にも中立って言ってる本人が海賊に肩入れしてるじゃねーか」
「バランスはいいじゃない。私とレイは海賊、カナは革命軍、シュウは海軍…ほら、全員を足して割れば中立…」
「無茶苦茶だな」
「ま、細かいことは気にしない。」
「そうする。」
「そうそう、天竜人にこき使われてた奴隷達を解放してあげてね。
ちゃんと衣食住揃えてあげるのよ」
「はいはい。何とか上に掛け合ってみるよ」
「私からも言っておくわ」
私はシュウにそう伝え、世界会議の会場に戻った