第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…

…もしかして俺を？って。

『そんなわけないでしょ！
なんで私が光太郎と
喧嘩しなきゃなんないのよ！
光太郎は優しいもん！
光太郎は私を泣かさない…もん
クロのバカ…！』

そんな事のがあるわけねぇじゃん。

姫凪は木兎に愛されてて
自分から翔び立ったのに
なに、期待してんだよ。

あるわけねぇんだよ

姫凪がまだ俺を好きなんて。

姫凪には
俺も研磨も同じで
ただの幼馴染に戻った俺が
セフレだの言ってきたのに
好きな女居るとか
チャラけた事言ってるから
怒ってんだ

そんだけだよ、なァ…