白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
「疲れて血迷ってたんだって
もうしねぇよ
気を付ける、ごめんな」
無理矢理笑って
姫凪を離して
「機嫌直せよ、ほらイチゴ…
って、姫凪?」
顔を覗いてさっきより焦る
落ちる涙
噛みしめる唇
憂いで一杯の瞳で
『クロのバカ…』
張り裂けそうに切ない声で
俺に呟いた
その顔はなんで?
俺が相変わらずだから?
チャラチャラしてるから?
呆れて怒って…
じゃ、ねぇよな?
「姫凪?お前…木兎と
上手く行ってねぇの?
喧嘩したのか?」