白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第4章 蝶の羽根に触れる時
『もうチョット待っててね?』
「行くな、寒ぃよ…バカ…」
家に入ろうとする姫凪の
腕を引っ張り塀に押し付ける
『クロ…あの…
寒いよね…コレ…使う……?』
白い手の上には
小さいホッカイロ
そんなんで暖まるか。
「こっちで温めて?
俺、身体デカいから
そんな小さいのじゃ
足りないんですぅ……(笑)」
姫凪を思いっ切り抱き締めて
さらさらの長い髪を撫でる
シャンプーの匂いと
研磨の匂いが混ざって
俺の胸を掻き毟る