第2章 あなたはバスケ部
『黄瀬君にひどいこと言っちゃったかな』
電車にゆられながら先ほど言ってしまったことを思い出していた
『あんなこと言うつもりじゃなかったのに。ただ、逃げてただけだよね。黄瀬君はただ1人違う。そう信じたじゃない...』
「ルカっちがバスケを避けてるのは...」
それを指摘されるのが怖かった
一つは思い出したくない。思い出したくないの
もう一つは黄瀬君
あなたのみんなを信じないバスケを見るのが嫌で....
『テツ...私はバスケを自分で避けてるよ。』
みんな変わってしまった
変わってしまったことを変えるのが怖い
私には何もできない