第2章 第1Q
「あ、今更だけど、1年生の自己紹介やってなかったわね」
「本当に今更だな!」
修がすかさずツッコミを入れる。やっぱ流石だね、主将。
「じゃあ、誰からでもどうぞ」
すると、赤髪の男の子が前に出てきた。
「赤司征十郎と言います。これから宜しくお願いします。…それと」
それと?
「先輩達のプレイ、楽しみにしています」
これは、宣戦布告と捉えても良いのかしら?
「宜しくね、征」
…それに続き、皆順々に自己紹介をしていく。
「緑間真太郎と言います。人事を尽くしていきますので、宜しくお願いします」
「紫原敦~宜しく~」
「青峰大輝。これから宜しくお願いします!」
「はい。全員宜しくね」
そして、女子。
「春永美桜でーす!先輩達、宜しくお願いします‼」
「夏明蒼空。先輩達と是非1度プレイしたいと思っているので、宜しくお願いします!」
「秋月紅葉です。宜しくお願いします」
「…冬泉雪、です。宜しくお願いしみゃ……ます」
『(噛んだ…)』
「うん。宜しくね、雪」
実は言うと、雪とは知り合いである。ほぼ毎日家に泊まりに来る程の。
「うーん。後は何をしましょうか」
悩む。後一時間したら部活は終わるし…。
「先輩!」
「?」
修に声をかけている青髪の男の子。大輝だっけ?
「俺と1on1して下さい!」
「悪ぃが、それは無理だ」
修が断った。その原因は…私か?
「練習がキツすぎて…、アイツ以外の2年は全滅だ…」
睨んでくる修を嗜めながら、私は言った。
「それは悪かったわね。えっと、大輝?だったよね?修が駄目ならさ…
私とやらない?1on1」
期待はしているのだから、実力を見せてよ。
「⁉ …はい!」
私に勝てるかは別としてね。