• テキストサイズ

With Live Planet _この星で生きる_

第12章 新しい暮らし


「花凛お姉ちゃん、おかえり!」



改めてリュウが私に言ってきたので思わず笑ってしまった。



「ただいま、リュウ!」



リュウを抱っこしてスゥにお礼を言う。



「ありがとう、受け入れてくれて」


「いえいえ、でも!これから隠し事は無しな?」




それに私は返事をして、昼食を取った。




「ガブリエルさんまで騙されちゃったのか……」



スゥがため息をつきながら、悲しそうにぼやいた。



「その悪いお姉ちゃんが、お薬を使ってみんなを騙しちゃったんでしょ?」



リュウもスゥと同じポーズをして可愛らしいため息をついていた。


それだけでなんだか癒される。




「さすがに私にはどうしようもなかったから、出てきちゃった……」



「いんじゃない?間違ってないよ」



今までよく耐えたね、と言ってスゥは私の肩に手を置いてきた。



「あの日木から落ちてアトリ村に来てなかったら、きっと私は彷徨ってたと思う。本当にありがとう」




もしかしたら、今頃のたれ死んでたかもしれないのだ。

彼らは命の恩人と言える。


私は腰から体をおり、深々と礼をした。



「や、やめてよ、そんな。前に花凛は俺らのことを悪党から救ってくれたから、そのお礼?だよ」



慌てて私の身体を起こし、少し照れながらスゥはそう言ってくれた。




「それにリュウが花凛と暮らせることを喜んでるみたいだからこちらこそありがとうだよ、な?リュウ?」




名前を呼ばれたリュウは元気よく返事をして、私に抱きついてくれた。



「花凛お姉ちゃん、もう泣かなくていいよ!僕が守ってあげるからね」



少し背伸びして、座っている私の頭を撫でているリュウはドヤ顔してる。




「ありがとう、リュウ。これからよろしくね。スゥもお世話になります!」




そう言うと2人とも満面の笑みで返事をしていた。








/ 233ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp