第1章 1章 「始まり」
人は何故 争い 傷つけ合うのだろうか?
人は何故 分かりあえないのだろうか?
人は何故 こんなにも弱いのだろうか?
そんなことを考えながら
今日もきっと平凡な1日を送れると思ってた…
ドンッ!
気づいたときにはもう遅かった
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「おせぇんだよ!のろま!」
「おい!なんとか言え!このクズ!」
走馬灯が見える…
これが俺の思い出?
「おい!こいつ!しめてやろうぜ!」
「あんま調子乗ってんじゃねぇぞ!(殴」
もう嫌だ…こんな世界…
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??:おい…
「…」
??:おい!起きろ!劉禅!
「だ、誰だお前なんで俺の名前を?」
??:死人の質問に答える気はないぞよ
「うるせぇ 質問に答えろ!」
??:仕方ないのぅ 一言で言うとワシは
お前らの世界での閻魔大王という奴じゃな
「…」
閻魔:お前は車にはねられて死んだんだよな?
「いや…でも今俺生きてるじゃん…」
閻魔:ここは天国じゃ
「は?天国?お前は閻魔だろ閻魔は地獄だろ普通」
閻魔:それはそちたちの勝手な妄想じゃよ
ワシは地獄と天国を行ききする死後の世界の神じゃ
あとはそちたちの妄想の通り
犯罪者類は死後へ
善者は天国へ飛ばされていくのが決まりじゃ
「え?じゃあ俺は善者」
閻魔:と言っても重大な事を犯した者しか
特に行けぬ…それに…
地獄と言ってもそんな大層なことは
しないからのぅ…
「ヘェ〜で?…あ。つまり。」
「俺を生き返らせろォォォォォォ!」
閻魔:無理じゃな…
「無理じゃな。じゃねぇよ!
閻魔ならできんだろ!
7つの玉を集めてデカイ龍を呼ぶとか!」
閻魔:できないお前は一度死んだんじゃ
死人がそう簡単に生き返られると思うなよ
「なんでだよ!俺にはまだ
やるべきことがあるんだよ!」
閻魔:やるべきこと?
「あぁ…守る…ことだ…」
…
「俺の唯一無二の存在の 友人を
彼奴を…勇太を守ることだ…
だから俺は彼奴が死ぬまで死ねねぇんだ…」
閻魔:でも死んでじゃん
「うるせぇ!なにか!なにかないのか!
どんな方法でもいい
どんなデメリットを負ってもいい!…」
閻魔:ぅ…ちょっと待て…焦るな…
いや。あるな…1つだけなら
「1つだけ?」
閻魔:あぁ…かなりのデメリットじゃがな…