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【黒子のバスケ】瞳の奥の真実

第9章 恋に変わるまで…*



本当は…俺が守りたいって言いたかったんスよ?…でも今は言えなかった。そんな小さな背中に何を背負ってるんスか?さっき桜っちが、胸を押さえて苦しそうに息をしている姿を見て一瞬心臓が止まるかと思った…俺が助けたい…笠松先輩よりも誰よりも早く桜っちを救ってあげたいと思った。そしてその気持ちに名前を付けるとしたらこれは恋って言うんスかね?


「そうだ!黄瀬君…私達今喧嘩?してる最中だったよね?やっぱりこのままじゃ嫌だから仲直りしませんか?」

「そうっスね…ごめんね。あの時色々あって桜っちに当たってた…仲直りしよ?俺を許してくれる?」

「もちろん!もうすぐインターハイもあるし、選手が試合前に苛立つのはよくある話しだよ!まりなも大事な試合の前は結構イライラしてるもん!」

「へぇ〜意外!まりなさんは、いつも余裕って感じっすけどね。」

「まりなだって人間だから、そうゆう時もあるよ…あっ!私の家もうそこだから大丈夫!わざわざごめんね…送らせちゃって。」

「本当に大丈夫っスか?」

「うん。本当にありがとう…また明日ね。」

「うん…あっ!桜っち…何かあったら何時でも大丈夫だから連絡して?」

「ありがとう!じゃあ…バイバイ!」


家に入ってドアを閉めた。ダメだ…まだドキドキしてる。さっき私変じゃなかったよね?普通にできてたよね?

ーー俺に…俺らに守らせて

ちゃんと俺らって言ってたし…あ”ぁー!!もう止めて…そんな事言わないでよ…期待しちゃうから。黄瀬君の声が頭の中で何度も、リピートする。その度に心臓がうるさい…

結局その日
高鳴る心臓を落ち着かせるのに必死でなかなか寝付けなかった。



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