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【黒子のバスケ】瞳の奥の真実

第9章 恋に変わるまで…*



「大変です!!!笠松先輩!!!」

二軍のメンバーの先輩が凄い喧騒で体育館に入ってきた。なんの騒ぎっスか?今スゲーピリピリしてるから止めてほしい。

「神白が!!体育館裏で女子と揉めてて殴られたみたいなんです!」

桜っちが殴られた…?

「はぁ!?何があったんだ?とりあえず俺は行ってくる!お前達は、そのまま練習を続けろ!おい!!黄瀬ーーちょっと待て!!」


笠松先輩の言ってる事なんて聞こえてこなかった。俺は全力で桜っちがいる場所に走っていた。今度こそ俺が助けないと…笠松先輩じゃない。俺が助けるんだ!


桜っちが見えた。でも…その後ろには瀬戸さん??

「オイ!!黄瀬ぇ…ちょ、ちょっと待て!」

笠松先輩もダッシュで追いかけてきたんすね…?少し息が上がっていた。その時桜っちが相手の子に怒鳴っているのが聞こえた。



「好きになる権利って何??人を好きになるのに理由なんていらないし、アンタ達の許可だって必要ない!!瀬戸さんは、ちゃんと自分の気持ちを伝えただけ…何がいけないの?」

「はぁ?いけないとかじゃなくてリョータの周りウロウロされるのがうざいって言ってんのよ!リョータはモデルだよ?瀬戸みたいな奴が近くにいたら、リョータの価値が下がるじゃん」


「…ざけんな。」

「はぁ?」

「ふざけんなって言ってるの!モデル?だから何?誰が側にいようが決めるのは黄瀬君だし、アンタ達じゃない!アンタ達はただカッコイイ黄瀬君が好きなだけでしょ?でもね…瀬戸さんは、黄瀬涼太って人間をちゃんと見てるんだよ!」



「神白さん…もう大丈夫だから!ありがとう…」


瀬戸さん泣かないで?そんな顔しないで?似てるんだよ…あの子の泣き顔に。最後に見た…澪の涙に。

あぁ。ヤバい…興奮しすぎて…ドキドキしてきた。息が苦しい。


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