die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】
第4章 episode.4
「貴女に少し、話があります。
私の部屋へ来てください」
「…え?今から、ですか?」
そうです、と答えるレイジさんに、洗濯を仕掛けてから行きますと伝えた。
洗剤を入れて、柔軟剤を計る。
改まって何の話なんだろう?
部屋に来いって、ふたりきりなのかな…。
レイジさんにはこれまでに何度か助けて貰っているし、吸血してきたりはしないだろうからそこは安心だけど…。
私気づかずに何かやらかしちゃった訳じゃないよね?
ゴミ出しや掃除、買い出しの事を思い出すけれど、心当たりはない。
考えても分かるわけないか…。
分かってはいるのだけれど心配は募る。
何だか緊張してきたのを感じながら、教えて貰った部屋へと向かった。