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die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第11章 episode.11


牙を差し込んだところを吸い出すと熱い血が流れ込んでくる。


…はぁ…。
私も熱くなってきました。


相変わらず、貴女の血は美味しい…。


ビタースイートな味を口の中に感じながら再び噛み付いた牙を抜くと、白い首筋を紅色の雫がゆっくりと濡らしていく…。


何とも美しい光景にしばし見惚れ、またその血を舐め取ると甘い声が耳を震わせる。


貴女はどこもかしこも甘い。


いつかその甘さが私を支配して、私が私でなくなりそうだ…。
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