die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】
第1章 episode.1
眠るまで考えていたのだけれど、家の中の仕事をするのは広いお屋敷だから大変だと思う。
でも、なぜヴァンパイアの居る家に私達が預けられたのか、私の記憶の一部のもやは何なのか、色々知るにはもしかしたら好都合かもしれない。
幸い家事をするのは好きだし、こんな素敵なお屋敷の庭園で花のお世話が出来るなんて、ちょっと楽しみかも。
私って結構楽観的な性格みたい。
これから始まるここでの生活は不安だらけではあるけれど、疲れていた私はすぐに眠りに落ちた。