第2章 彼らと私
『金田一!!!』
金田一「は、はい!!!?って…聖さん!ちわっす!」
『ちわ…!じゃなくて、今いい?』
金田一「いいスけど…国見もいるんですが…大丈夫っすか?」
『うん全然平気!』
数日が経つ。
青葉城西高校のバレー部に多くの一年が入部した。
さすが名門。
私は1年のレギュラー、金田一勇太郎を一年廊下で確保して休み時間にやるべき事をやっておくことにした。
お昼休みを削ってるんだ、早く終わらせたい。
『国見!お前も早く!』
国見「え…俺も…?」
金田一「昼食い終わったんだろ!?早く来いよ」
国見「ダル…」
『聞こえてんぞガキンチョ』
こちらにやってきた国見英の背中を軽く叩けば、痛いですやめて下さい乳触りますよ。と脅されたので大人しく金田一の方を向いた。
なんてガキだ…
『えっと…2人はベンチ入りは確定だから、ユニフォームが必要なの、わかる?それで、去年の国見が着る予定だったユニフォームはボロくなっちゃったから体格が標準な国見で図ろうと思ってて、金田一は体格もあるし特注しようと思ってるんだけど』
金田一「そういや、烏野と試合する時に間に合うんすか?」
『練習試合だしビブスだと思うけど…IHには間に合うようにしてあるから大丈夫』
国見「俺の前回の背番号の人誰…殺意沸く…」
金田一「まぁまぁ」
二人に説明をした後、金田一は肩幅と腰周り、あと足の長さを測って、国見も同じことをやる。
…金田一は足が長いのか、上半身は普通だな…
松川より足は長めで…あと細いな…
ノートに書き込んでから、2人にお礼をした。
金田一「そう言えば…国見」
国見「帰っていいっすか」
『あ、うん。ありがとうね!』
金田一「ちょっ…!待てよ!あっ!!失礼しました!!」
金田一は私に頭を下げ、国見は私の方を見向きもせずに行ってしまった。
個性的…というか性格真逆だな。