第6章 第4話 救えなかった命
大好きなこの町を壊してしまう。
そうならないために私は自分の命を断ち切ることにしました。
ナギサ。私はあなたに出逢えて本当に良かった。あなたは絶対に幸せになれる。素敵な仲間に出会える。私が言うんだもん。間違いないわ。あなたの心はまだ壊れてない。あなたはあなたらしく精一杯生きて。
こんな私と仲良くしてくれてありがとう。
さようなら。
サラ』
私は涙が止まらなかった。
彼女の心の苦しみになぜ気づいてあげられなかったのか。気づいてあげれていれば彼女は死なずに済んだかもしれない。そう思うと悔しかった。
サラを助けられなかったことがすごく悔しかった。
死んだサラのために出来ることは、サラが大好きだと言っていたこの町を守ること。だから私はこの町を壊されないように、この町を荒らそうとする奴らを何人も葬り去った。
全てはこの町が大好きだと言っていたサラのために…。