第7章 初任務-ただいまとおかえり。そして。-
「できたできた。こんなものかな。」
荷造りを終え、荷物を出し、服装髪型を整える。
今からホームへ帰る。
……帰りたいような、帰りたくないような。
実は言うとまだ返事は決まっていない。
あの日からもう3日も経っている。
確かに僕は恋愛感情としてニナが好きだ。
………でも。
あの出来事がどうしても頭から離れない。
僕のせいで、ニナに無理をさせてしまった。
ニナの体調の変化に気づけず……。
好きな女の子を守れないような男が、いいんだろうか。
もしかしたらこれ以上にニナを気づけないかもしれない。
ニナを守れるほど、僕は強くない。
………だったら。
でもでもでも、好きな女の子からの告白だぞ!??
そんな理由で断るのか!??
断わったらもうあとはないぞ!?
断わったとして、もう一回ニナが告白してくれる確率は0だぞ!??!?
ああ……どうしたらいいんだ。
………でも、でも、でも…
やっぱり僕は……。