第17章 実験ごっこ チョロ松
主人公視点
「ゴメン…もしかしたら媚薬でいつもより敏感になっていたのかもしれない。痛がらせちゃったね」
「はぁ…はぁ……」
強い刺激に耐えた後なので、頭が少しぼうっとする。チョロ松くんを見つめれば、彼の声がじんわりと耳に入ってきた。
「でも、もう少しだけ、僕もちゃんと上手くなりたいから…続けてもいいかな?」
「……チョロ松くん…わたしのこと…ちゃんと好き…?」
少しだけ、不安になって聞いてみる。わたしの身体を使って楽しんでいるだけなのかなと思ってしまったから。
「なんでそんな事言うの!?だ…大好きにきまってる!…もうオモチャ使うの辞めたい?手足も解こうか?」
(よかった…。話すといつものチョロ松くんだ…)
心配そうな瞳を向けてくる彼に、わたしは首を横に振った。
チョロ松くんはきっと、こういうの使うのが好きなんだよね。
彼女なら、ただ気持ちよくしてもらうだけじゃなく、彼の要求も応えないと。
「怖いけど…チョロ松くんがしたいなら、いいよ」
わたしの言葉に、陰りのあったチョロ松くんの表情が明るくなる。
「…ありがとう。漢チョロ松の名にかけて、絶対気持ちよくしてあげるから…!」
「ふふっ」
わたしが笑うと彼も照れくさそうに笑い、甘いキスが唇に落とされた。優しいキスに不安だった心が溶かされていく。
唇が離れると、チョロ松くんはリュックからタオルを取り出した。