第16章 痴漢ごっこ カラ松
主人公視点
カラ松くんのがさっきから腰にあたり、恥ずかしくてどうにかなってしまいそうだった。
けれど、ぎゅうぎゅうな車内では身体を動かすことが出来ず…
窓の景色を眺めて必死に気をそらせていたら、
(っ!?)
スカートの中に手が侵入してきた。
(まさか…痴漢!?)
だけど、カラ松くんが後ろにピタッとくっついているからそれは無いはず。
という事は、それが出来るのはただ一人…。
(…カラ松くんっ!?何してるの!?)
カラ松くんの太い指が、わたしのお尻をショーツごしにさわさわと撫でている。
(ちょっと!やめて…!)
他の乗客にバレたら大変なので、声が出ないよう必死に下唇を噛む。
拒絶するように太腿を閉じると、こじ開けるように太腿の間に指を入れられ、くすぐるようにつうっと撫でられる。
イヤラシい指は、わたしの嫌悪感と羞恥心をまるで弄ぶかのように敏感な内股を撫で回した。
(や……ぁ……)
恥ずかしくて…嫌なはずなのに…。
わたしの腰の奥は熱く疼き始めてしまった。