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私の敵はヒーロー

第12章 楽しい楽しい林間合宿


見渡す限り、森、森、森。しかも、土くれの魔獣も現れるし本当に最悪。だけど、私はテンションアゲアゲでこう言った。

「行くぞぉ!! あの4人の後ろについて行けば、ゴールの道はすぐそこじゃぁ!!!!」

ひゃっほーいと私は走り出した。その後ろから苦笑いのクラスメートたちが付いてくるのが分かる。

「ってか、この魔獣。お前が体育祭で見せたやつと似てんな」

切島くんが私の隣を走りながらそう言った。私は微笑む。

「ふふん!! ようやく気づいた? でも、自慢じゃないけど、私が作ったセイマーのほうが頑丈だから!! こんな土くれと一緒にされちゃ困りますから!!」

「ほぼ自慢だな」

瀬呂が的確なツッコミを入れたところで、突然空からあの金髪のヒーローの声が降ってきた。

「聞こえてんぞぉ!! だーれの作ったもんが土くれだってぇぇ?? 乳臭いお子ちゃまがぁ!!!!!!」

それが終わるか否かというところで、三体の魔獣が少し先を歩く轟たちの前に現れた。

「ひゃぁぁ!! 地獄耳すぎるぅぅ!?」

「てんめぇ!! 余計な事言ってんじゃねぇぞ!!!!クソ女!!!!おらぁ!!!!シネェェェェ!!!!」

そう言いながらも、爆豪がとりあえず一体ただの土へと返してくれるのだった。
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