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私の敵はヒーロー

第12章 楽しい楽しい林間合宿


「きゃー!!てふてふちゃん可愛いー!!」
「えー!! 三奈ちゃんの方が可愛いぃ!!」

という、傍から見たら鬱陶しいやりとりを試着室の前で繰り広げる私達。その服装は、所謂双子コーデというもの。

「私、普段はスカート履かないんだ!! でもでも、ここのお店最近できたばかりなんだけど、凄く可愛いくて有名だったの!!それに、双子コーデって憧れてたし!!」

だから、てふてふちゃんと双子コーデできて嬉しいと満面笑みでそう言う三奈ちゃんに、私の心は射止められた。なにそれ、めちゃめちゃ可愛すぎる。可愛さが爆発しちゃう!!私達はその双子コーデのまま、ショッピングモールをウロウロし、そしてたまに食べ歩きをしながら、時間まで回っていた。その時だった。フードを被った不気味な男を見つけてしまったのは。

「……げっ…」
「ん?どうかしたの?」

私は思わず声が漏れてしまい、慌てて顔を逸らした。…なんであいつ、こんな所にいんの…。

「な…なんでもないよ!!」

「えー?誰か知り合いでもいた…あっ!?元カレ??」

「断じて違う!!」

恋愛ごとに興味津々の三奈ちゃんが私をツンツンする。私は違うと言って、気を逸らそうと彼女の好きなブランドの店を指さした…その先には……

「あ!! やっぱり雄英の子じゃん!!」

そっちもそっちで面倒な奴らが、私たちを指さしてそう、大声を上げた。
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