【おそ松さん】松野✕松野おそ松~another story~
第30章 俺、松野ちゃんとのやりとり
「えーと、090の……」
メモを見ながら電話のボタンを押していく。すると、
「もしもし……」
松野ちゃんの声がしたが、一応、
「あっ、もしもし? 松野ちゃんですか」
と聞いてみる。
「えっ、おそ松くん!?」
声だけで分かった。松野ちゃんだ。俺は安心して、
「あっ、よかったー……松野ちゃんだ」
「よかったじゃなくて! どっ、どうして私の携帯番号知ってんのよ!」
こちらにも驚きと動揺が伝わってきていた。まさか、
「えっ、だって校外研修の前に教えてくれただろ?」
どうやら松野ちゃんはあの時のことを忘れているようだった。
「あっ……ああ!」
それは遡ること5月の校外研修前のことである……