【おそ松さん】松野✕松野おそ松~another story~
第28章 俺と十四松
「おーい、十四松ー……って松野たちじゃん」
十四松を呼び戻しにきたのは同じクラスの男の子くんであった。
「よぉ! 随分頑張ってんねー」
と俺は軽快に励みを送る。
「そりゃどーも……てか十四松、早く戻んねーとコーチに怒られんぞ」
男の子くんは焦るように十四松に声をかけていた。
「あー……うん、分かった。じゃあまた!」
と十四松は元気にグラウンドの方へ駆けていった。が、
「あっ、そうだ! おそ松にーさん、前にトッティから聞いたんだけどー、今度花火大会行くんでしょー? それ僕たちも行くからー!」
と振り返り気味で大声で伝えてきた。
「はぁてめぇ! なんで知ってんだよ!! お前らも一緒に行くとか……一緒には回んねーからな!!!」
と大声で反発。そう、本当に何も聞いていないからだ。それに俺は松野ちゃんから誘われて行くだけであり、兄弟となんか絶対回らないと決めていた。一体なぜ……そんなことを思っていて反発したが、十四松は振り向きもせず、走ってグラウンドへ戻っていった。