【おそ松さん】松野✕松野おそ松~another story~
第26章 松野たちは改めてコンビニへ ~another story~
松野ちゃんがアイスのゴミを捨ている最中、その視線が気になった。見ていたものは花火大会の貼り紙だった。
(8月13日。花火大会……19時開始。あっ、これいつも行けてねーやつだ)
俺は横から、
「あっ、そうそう。ここの近くでやるんだよなー」
と話す。松野ちゃんは、
「行ったことあるの?」
と聞いてきた。
「えっ、ないない。俺たち金とかなかったし、行きたくても母さんが許してくれなかったんだもん」
と俺は横に手振りをしながら話した。
(だって小遣いねーし……)
「そうなんだ……じゃあさ、今年は行ってみない? ほら、お小遣いとかなくても花火だけ見るならタダでしょ」
なんと松野ちゃんから花火大会のお誘いを受けた。俺は腕を組み考えた。
(えっ、待って……ほんとに金ない……けど……)
ここは正直に、
「でも屋台とかで何か買いたいなー……まあ花火だけでも見てみたいからな……てか松野ちゃんと! なら行きたいかも」
悩んだ挙句、やっぱり松野ちゃんからのお誘い。断わるのはもったいない。
「うん、じゃあ行こ」
こうして俺は松野ちゃんと花火大会へ行く約束をした。