【おそ松さん】松野✕松野おそ松~another story~
第22章 松野たちのすれ違い ~another story~
「うわっ! チョロ松……」
俺は驚き声を上げた。
「はぁ……勉強してると思ったら……」
チョロ松は呆れてため息をつく。松野ちゃんは、
「あの違うの! おそ松くんは何も悪くなくて……」
と言い張るが、
「いや、松野ちゃん。これは俺が悪いから」
と俺は松野ちゃんが言い終わる前に話し出した。
「だって俺がそれに書いとけばすれ違いになることもなかっただろ?」
と言いながら、ルーズリーフを指差す。
「まさかお前……松野さんに……」
チョロ松は動揺して話しているようだった。俺は、
「ああ、今言ったよ。お前がドルオタだってことをな。だって何も隠す必要なくね?」
と言った。
チョロ松は恥ずかしさのあまりか、照れてから俺を睨み、
「お前、今日で数学の公式全部覚えるまで家入れてやんねぇ」
冷たく当たられた。
「えー! てかなんでそんなに隠したがるんだよ」
俺は口を尖らせそう言う。
「だって……」
チョロ松はまた照れながら言っていた。松野ちゃんは、
「まあまあ……私は別にチョロ松くんがアイドルオタクでもひかないから……」
と場を収めようとしてくれた。が、その後も俺たちの喧嘩が絶えることはなかった。
(やっぱこいつとは気が合わねぇ!)
そう思いながらチョロ松と喧嘩をした。