【おそ松さん】松野✕松野おそ松~another story~
第21章 テスト勉強について
「……にーさん……おそ……おそ松にーさーん?」
徐々に聞こえてくる声の主はチョロ松であった。俺は寝ぼけていたが、薄々目を開けた。
「ほら、もうすぐ6時過ぎるから。帰るよ」
とチョロ松は俺に声をかけるが、一向に起き上がれない。
(昨日……夜ふかししたせいだ……後今日の体育頑張りすぎたかな……)
「あのさ……突然なんだけど。おそ松兄さんは松野ちゃんのことどう思ってるわけ? ほら、委員会とかでおそ松兄さん寝ちゃうし。迷惑かけてんじゃないの?」
ほんと突然である。俺は思わず起き上がり、
「はぁ! なんでお前に心配されなきゃなんねーの!」
と逆ギレした。そしてチョロ松からは、
「ただ気になったことを言っただけだろ? 兄弟だし! 教えてくれたっていいじゃん。てかさ、おそ松兄さんがテスト勉強会オーケーするのっておかしくない。いつもなら断ってるのになんで? もしかして松野さんがいるからとか?」
弟の呆れた声での質問攻めに俺は、
「別にいいだろ!? もう絶対行くからな! いつだかはしんねーけど」
また逆ギレになる。チョロ松は、
「明日ですよ! あ・し・た! 図書室で放課後! 来なかったらもうしんねーからな!」
と逆ギレ。そんな会話がされている中、
「おいっ、お前ら。こんな時間まで何やってんだ!」
と見回りの先生からのお叱り。
「やっべっ!」
俺は荷物を持ち、速やかに教室を出て行った。
「あっ、待て! クソ長男!」
遠くからそんなチョロ松の声が聞こえてきたが、そんなのおかまいなしに俺は昇降口の方へ向かった。