【おそ松さん】松野✕松野おそ松~another story~
第12章 緊急会議 ~番外編~
「あっ、おそ松。明日は遠足でしょー!」
「母さん……明日は遠足じゃなくて校外研修っていうので……」
と俺はツッコミを入れるが、
「あら、そんなのはどうでもいいんだけど……母さんが言いたいこと分かる?」
俺たち六つ子はその夜、緊急会議を開いた。
「母さんが……お土産を待ってる」
行き先は水族館。お土産は普通にお土産コーナーで買える。つまり、誰が買うかという争いが起こる。
「それはやっぱ兄さんたちでしょー」
「確かに!」
「だよな……兄貴だし」
と弟組が言い出す。それに対して、
「はぁ!? ちょっと意味分かんねーんだけど!!!」
「ブラザー……こんな時だけ兄貴という言葉を使うのはな……」
「黙れクソ松っ!」
と案の定、言い争う中、
「まあまあ……どうしようか……」
と冷静なチョロ松。そして、ひらめいたかのように、
「お金を出しあおう」
と提案をしてきた。
「ほら、なんのための六つ子なの? 500円くらいなら出しあえるっしょ」
と言うが、全員が出しあった合計金額は、
「915円って…1000円もないじゃん!」
チョロ松はまたツッコミをした。
「だってしょーがねーじゃん。バイトとかしてねーし……てか、トッティはバイトしてんだろ?」
俺はトド松に話を振った。
「はぁ? 僕はしてるけど、まだ給料もらってないからないんだよ!」
と反論された。
「あー、もう! こんなんじゃ拉致あかない。お前らからまた足りなかった分請求できるか分かんねーけど……とりあえずは俺がこの金でなんか買うから」
とチョロ松は言い張った。
「さっすが、チョロ松! じゃっ、解散なー」
と俺らはチョロ松にお金を渡して緊急会議は幕を閉じた。