【おそ松さん】松野✕松野おそ松~another story~
第8章 松野ちゃん?
学級委員の作業をしてから数日後のHRにて、
「今日は校外研修の班を決めるぞー。ちなみに今日は決めてもらうだけで、来週はしおりとか見ながら班でどこに行くのか決めてもらうからな」
校外研修とは、5月にある学校行事である。これを機にクラスの友達と交流関係を深めようと毎年行われているらしい。つまり机での退屈な授業ではない。
(どうしよっかなー……誰と班組もー……)
俺は内心ワクワクして仕方なかった。
「じゃあ自由に席立っていいから、3人から6人くらいの班ができたところから班の用紙取りにこいよー」
担任の先生がそう言い終わると、早速生徒たちが班を作り出していた。
(さてと……)
机から離れようとすると、
「よっ、おそ松くん」
と同じクラスの男子が声をかけにきた。
「よっ、ってごめーん……誰?」
俺は同じクラスにも関わらず見かけない顔をしていた子だったので思わず質問してしまった。
「いやだなー……俺男の子ってんだけど、あの松野十四松くんと同じ野球部なんだわ」
と自己紹介をしてくれた。俺は、
「あっ、なんかあいつから聞いたことあるかもっ! 同じクラスだったんだ……でどしたの?」
「あっ、そうそう……一緒に班作らないかってことできたんだ」
なんと班への誘いだった。