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この灯火が消えるまで。【黒子のバスケ】

第7章 今を奏でる


「協力リレー、一緒に出ろって詰め寄られたんスよ…」
涼太は深くため息をついた。

「可哀想。」
私は感情を込めずに思ってもいない言葉を発した。

「今の思ってないでしょ⁈それより…そんな訳で俺と出て欲しいんスよ!」
涼太がお願いしますと言いながら深く頭を下げる。

「実は私、大輝と出ることになってるんだーごめんねっ」
私は涼太にウィンクをした。

「青峰っちと⁈なんでまた?」

「体力的にもカバーしてくれるし、涼太よりは周りの目線を気にせずに楽しんで頑張れるかなって思ってさ!」

「やっぱり周りの目線ッスか…」
「私、あと10ヶ月切ったからね。」
涼太は悲しそうな目でこちらを見る。

「ま、そんな事より今は楽しまなきゃ損よ!
誘ってくれてありがと、涼太!」
私は涼太の頭を犬を撫でるかのようによしよしと撫でた。






「やっぱりそういう関係だったんだ…遥さんを潰せば私の勝ちね」
影で見られていたのを知るのは少し後の話。
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