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この灯火が消えるまで。【黒子のバスケ】

第6章 不幸の予兆


ホームルームが終了し、私は素早く荷物をまとめて教室を出た。
「遥、今日は来れないの?」
さつきとローカでばったり会い、私はごめんねっと謝る。
「いいよ!急用なんでしょ?早く行かなくていいの?」
さつきが不安そうな顔をする。
時計を見るとまだ、時間に余裕はある。
「心配してくれてありがと。じゃあね!」
私はひらひらっと手を降り、さつきと別れた。





病院に着き、私は今から診察室に入る。
「失礼します。」
「どう?調子は」
心配そうに先生が聞いてくる。
「特に変化はないですが…最近、身体が怠いです。」
先生は私の服のしたから手を入れ、聴診器で心拍を確認する。
「身体が怠いか…」
聴診器で心拍を確認した後、私が言ったことをカルテに記録する。
少しの沈黙が続いた後、聞きたくない言葉を投げかけられた。
「もう、そろそろ入院生活をすると思っておいてくれ。」
先生は悲しそうな顔で私を見つめた。
「まだ、大丈夫です!だって寿命は一年以上も残ってる!」
私は先生に訴えた。
「その事だが、君に言いそびれていたんだ。この間君が倒れたとき、採血検査などいろいろさせてもらった。
その結果、君の寿命は残り11ヶ月あるかないかだ。」
先生が言ったことに耳を疑った。
「11ヶ月?」
どうして、そんなに縮んだ?いつ?
私は倒れて以来は怠かっただけで平気だった。意味がわからない。
「受け入れ難いかも知れないが君の容態は日に日に悪くなっている。」
先生が言った言葉が頭にこびりついた。
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